PCB設計におけるSMDパッドとNSMDパッドの選択

SMD v.s. NSMD
プリント基板(PCB)設計において、ソルダーマスク定義(SMD: Solder Mask Defined)パッドと非ソルダーマスク定義(NSMD: Non-Solder Mask Defined)パッドの選択は、特にボールグリッドアレイ(BGA)などの表面実装技術(SMT)部品にとって重要です。それぞれの手法には、機械的強度、はんだ付け性、製造性などの要因に応じたメリットと用途があります。


SMDパッドとNSMDパッドの違い

ソルダーマスク定義(SMD)パッド

SMDパッドでは、ソルダーマスク開口部がパッドサイズを決定し、銅パッドの一部が露出してはんだ付けが行われます。この手法は、はんだの流れを制限し、機械的強度を向上させます。

メリット:

  • 優れた機械的強度があり、高信頼性が求められる用途に適している。
  • 特に大型部品において、パッドの剥離を防ぎやすい。
  • はんだの広がりを抑え、制御されたはんだ付けが可能。

デメリット:

  • ソルダーマスクが一部の銅パッドを覆うため、パッド面積が減少し、電気的性能に影響を与える可能性がある。
  • はんだ接合部に高い応力が集中し、熱サイクルによる故障リスクが増加する。
非ソルダーマスク定義(NSMD)パッド
メリット:
  • 銅パッドの面積が大きくなり、電気的性能が向上する。
  • はんだフィレットの形成が改善され、はんだ接合の信頼性が向上する。
  • PCBの製造や修理の自由度が高い。

● デメリット:

  • 機械的強度が低く、はんだ接合部は銅パッドの密着性のみに依存する。
  • 大型のBGA部品では、パッド剥離のリスクが高くなる

適切なパッドタイプの選択

SMDパッドは機械的安定性に優れ、NSMDパッドははんだ接合の信頼性や電気的性能に優れています。PCB設計者は、アプリケーションの特性、ピッチサイズ、信頼性要件を慎重に考慮し、最適なパッドタイプを選択することで、性能と製造性の向上を図ることができます。